vol.6初秋にゆったり着物さんぽ


はっとするほど美しいステンドグラス。デザインはもちろん、様々な色の組み合わせで私たちの心を魅せるのは着物とよく似ている。

重厚な装飾のらせん階段にステンドグラス。クラシカルなこの洋館は100年を超える歴史ある深川図書館。

緑豊かな庭園に隣接しており、静かで穏やかなたたずまいだ。

明治時代に博覧会のパビリオンを移築し、図書館として開館したのが始まり。関東大震災や戦争によって建て替えが必要になった際にも、初代の造形を継承してその歴史を守っている。
戦火の中、職員が資料や備品を運び出して守ったというエピソードも。「もしかしたら明治時代、同じように着物を着た女性がこの本を手にしていたかもしれないな」なんて思いながら、本棚に手を伸ばす。

昔の地図を広げて、現代の街との違いを見つけるのも楽しい。かつて存在していた「深川区」の文字にも時代を感じる。

さて、図書館を後にして向かったのはお隣の「清澄庭園」。とにかくロケーションが素晴らしい。一瞬にして時間を忘れ心を休ませてくれる。

入り口すぐにある大きな石は「ナツメ石」。茶道で使用する「棗(ナツメ)」を模した水鉢だ。全国の産地から集めた名石も庭園の見どころのひとつ。
訪れた日は非常に天気が良く、熱中症対策の和傘をレンタル(夏期のみのサービスです)。「着物×日本庭園×和傘」は古き良き日本女性の美しい佇まいだ。 園内は様々な動植物が鑑賞できる。ぼんやり景色に見惚れていると、大きなアオサギが木に止まっていて思わず二度見。実は、都内でも有名な野鳥スポットで、カモが気持ちよさそうに泳ぐ姿も間近で見られる。

池の端に点々と石を置いた「磯渡り」は、計算された配置で進むほどに景観が変わっていく。

園内にはベンチも多数設置されているので心ゆくまで庭園を眺めたり、図書館で借りた本を静かに読むのも良さそう。

11月中旬頃には庭園が紅葉のベストシーズンを迎える。都会の喧騒を忘れて穏やかな時間を楽しんでみては。

美術館やギャラリー、日本初上陸のカフェなど、おしゃれスポットとしても人気の清澄白河。次回は「清澄白河さんぽ(後編)」として、話題の珈琲ショップを紹介。

 

深川図書館
江東区立図書館。区内で唯一「郷土資料室」を設け、江東区と江戸・東京に関する資料約1万5千冊を収集している。

〒135-0024
東京都江東区清澄3丁目3−39
TEL/03-3641-0062

清澄庭園
東京都江東区清澄にある都立庭園。泉水、築山、枯山水を主体にした「回遊式林泉庭園」。東京都の名勝に指定されている。

〒135-0024
東京都江東区清澄三丁目3−9
TEL/03-3641-5892

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