くるり

時々、着物な和の暮らし

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2015/12/28
料理家・中村美穂さんの「ときどき、和のある暮らしの料理」

ことほぎの、おもたせおせち弁当





年末年始、みなさまいかがお過ごしでしょうか?
いよいよ2016年。
新しい年の幕開けは、空気もどこか凛と感じられて、背筋の伸びる思いがします。
こちらのコラムも、衿を正して綴ってゆきたいと思います。
今年もどうぞよろしくお願いします。

さて、お正月といえば...、欠かせないのがおせち料理。
とは言え、伝統的なおせち料理は、敷居が高く感じられる方も多いのではないでしょうか。

ここでは、簡単でおいしく、 そして、おめでたさも存分に感じられる、おせち風のお弁当をご紹介します。小振りな箱詰めに仕上げて、ちょっとした新年のおもたせにいかがでしょうか。

今回、およそ13cm四方の木箱をつかい、 おせちの定番でもある、伊達巻きと松風焼き、黒豆、海老と銀杏、 そして、お弁当らしく、手鞠鮨を三種詰め合わせてみました。 手鞠鮨は、お正月らしさと色どりを考えて、コハダと真鯛とサーモンを。 その中から今回は、伊達巻きと松風焼きの作り方をご紹介します。



市販品は、甘さが際立つものが多い印象ですが、
手作りの伊達巻きは、とてもさっぱりとしていて食べやすいのです。

伊達巻き


【材料】 18cm×18cmの焼き型1台分

・白身魚のすり身(市販のものでよい)・・100g
・卵・・・・・・・・・・・・・・・・・4個
・だし汁・・・・・・・・・・・・・・・大さじ4
・きび砂糖・・・・・・・・・・・・・・大さじ4
・みりん・・・・・・・・・・・・・・・大さじ2
・塩・・・・・・・・・・・・・・・・・少々

【作り方】

  • オーブンを200度に予熱し、天板にオーブンペーパーを敷く。
  • ミキサーまたはフードプロセッサーに材料をすべて入れ、なめらかになるまで撹拌する。
  • 2を、卵の泡がつぶれないうちに、手早く天板に平らに流し入れて、すぐにオーブンの中段で5分焼き、温度を180度に下げて15分焼く。
  • 焼き上がったら、すぐに巻きすの上に焦げ目が下になるようにのせ、オーブンペーパーをはがす。
    巻きやすいように、手前から1cm間隔、しだいに3cm間隔...というように、表面にナイフで浅く切れ目を入れ、熱いうちに、指先で折り込むように巻く。
    きっちり巻いたら、巻きすを輪ゴムで2、3箇所とめて、余分な水分を出すために、立てた状態で冷ます。




つづいて、鶏の松風焼きのご紹介です。
表面にけしの実を飾って焼くのが松風焼きですが、白の煎り胡麻でもよいでしょう。
和製ミートローフといった雰囲気で、普段のお惣菜としても活躍してくれます。

鶏の松風焼き


【材料】 11cm×14cmの流し缶1台分

・鶏挽肉・・・・・・・・・・・・・・・200g
・溶き卵・・・・・・・・・・・・・・・1/2個分
[A]
・酒・・・・・・・・・・・・・・・・・大さじ1
・みりん・・・・・・・・・・・・・・・大さじ1
・めんつゆ・・・・・・・・・・・・・・大さじ1
・みそ・・・・・・・・・・・・・・・・大さじ1/2

・片栗粉・・・・・・・・・・・・・・・小さじ2
・柚子のすりおろし・・・・・・・・・・小さじ2
・けしの実・・・・・・・・・・・・・・適量

【作り方】
     
  • 半量の挽肉を鍋に入れて、Aを加えて火にかける。中火で焦がさないように、汁気がなくなるまで煮て、冷ましておく。
  • フードプロセッサーに、残りの挽肉と卵を入れて撹拌する。1の挽肉を加え、片栗粉を入れて、さらに撹拌する。柚子のすりおろしを加えて、かるく混ぜる。
  • オーブンペーパーを敷き詰めた型に2を平らに流し、水をはった天板の上にのせ、180度のオーブンで12~13分蒸し焼きにする。
  • オーブンから出して、表面につや出しのみりん(分量外)を刷毛で塗り、けしの実をふって、さらに1~2分焼く。
  • 冷めてから扇形にカットして、串を刺す。



箱の中に盛りつけるときは、色どりを考えつつ立体的に、松の葉や南天、ヒカゲなどの自然の素材などもつかうと素敵です。

また、干支や、お正月のモチーフの抜き型などをつかって、
野菜を型抜きして添えることで、目にも楽しいお弁当が仕上がります。



新しい年のはじまりを、おめでたいおせち弁当とともに寿ぎつつ、今年が誰にとっても素敵な1年になりますよう、お祈りしています。

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中村美穂
イラストレーター / 料理家

広告や雑誌を中心にイラストレーターとして、また、自宅で料理教室を開催し料理家としても活躍。
著書に『誰か来る日のための素敵な盛りつけはセンスよりコツ』 (講談社)。
趣味はカメラ。愛犬と一緒に、季節を感じる散歩をするのが好き。
『週末、ことこと。』
http://mihodays.exblog.jp/