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時々、着物な和の暮らし

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2015/10/27
江戸小紋シリーズ【番外編】

江戸小紋のエキスパート、現る!



今回は番外編!
2015年10月16日(金)・17日(土)に行われた江戸小紋/染め実演とカラーコーディネイト講座のレポートです。


江戸小紋を専門に扱う「江紋屋」のご主人、三田村浩幸さんの江戸小紋のコーディネートのコツや歴史について、東京染小紋初の女性伝統工芸士・岩下江美佳さんに染め工程の一部の実演を見せて頂きました。わきあいあいの雰囲気のなか、受講者のみなさんは楽しくも真剣に耳を傾けていらっしゃいました。 (▲優しい語り口の岩下さん、ユニークな三田村さんのお話しに笑いが混じることもしばしば)


「江戸小紋は着られない場所がないんです」

まず、三田村さんから江戸小紋の歴史について。江戸小紋が大名の裃に使われていたのは受講者のみなさんもご存じでしたが、江戸小紋という名の由来は江戸で染めていたからではなく、江戸時代に生まれたから。江戸小紋を染める型紙は伊勢型紙といい、現在ではサーキットで有名な三重県(伊勢)の鈴鹿市に職人さんがいらっしゃるそうです。


(▲こんな細かい柄を切り抜くなんて、ものすごい技術と精神力!茶色なのは柿渋の色)


それが明治維新の文明開化で大名は華族となり、裃の需要が消えてしまいましたが、女性の着物の柄として残っていきました。

他の着物と違い、重宝するのは・・・
「着られない場所がない」「帯次第でどんな場所にもマッチする」だからそうです。


三田村さんがスルスルと反物を広げ、「たとえば、この着物でお祝い事の礼装の帯をあわせると・・・」と礼装用の帯を置きました。
「で、ちょっとカジュアルダウンすると・・・」別の黒い帯を合わせると「なるほど!」と一同感嘆の声!



「卒入式にこの色の帯でもいいですね」と。「うわ、きれい!」江戸小紋はやはり帯次第でどんな場所にでも着ていけるのを目の当たりにしました。



「糊は天気に左右されるので、日によって違うんです」

次は岩下江美佳さんによる、染めの工程の一部の糊づけ実演。
江戸小紋を染めるのは大変な重労働!ですから、細い女性の岩下さんがどれだけ体力のある、すごい方かわかります。


本当は横が7mくらいある作業台。講座のために、ミニサイズの作業台を持ってきてくださりました。今はインクジェットプリンタで布を染める江戸小紋柄がほとんど。「プリントの江戸小紋柄をご納得して入手されているなら、それでもかまわないと思いますよ」と岩下さん。
ですが、昔ながらの作業工程に、心ときめきました。

江戸小紋・糊づけ実演

(▲岩下さんの指導のもと、受講者の方が糊づけ体験。力の加減がコツ)


型紙の上から糊を塗っていきます。ムラがないように塗るのが難しい!「塗って乾くのにどのくらいかかりますか?」の質問に「糊は天気に左右されるので、日によって違うんです」と岩下さん。天気が違えば湿度も違います。

ここで実演・体験させていただいた型付けの工程の他にも、染めたり蒸したりの多くの工程を経て晴れて江戸小紋の反物ができるのでした。


(▲糊づけに使う刷毛。型紙職人と染職人がいるからこそできる江戸小紋)


「江戸小紋の色に季節はないんです。合う色を」

続いては質問コーナー。受講者のみなさんはTPOについての質問を多くされていました。例えば・・・
Q「フォーマルな席でも大丈夫な江戸小紋の柄は何ですか?」
A「裃からの柄なら格があるので間違いなく大丈夫です」
Q「季節はあるんですか?」
A「色に季節はないんです。コーディネートで季節感を」と三田村さんは断言。


実際肌に布を当ててみて、顔色がパッと明るくなるのが似合う色。
「柄はあまり関係なく好みですね」と。自分に似合う色をチョイスし、コーディネートで季節感を出すと良いのだそう。

(▲お客様にお似合いの色を三田村さんが選んで下さいました。「自分では選ばないかも・・・」という色でも、着装して納得!)


三田村さんいわく、体のタテ・ヨコの中心に位置する帯締めで季節感を出すと特に良いそうですよ。



三田村さん、岩下さんお忙しい中ありがとうございました!大変勉強になりました。


くるりのハイパー江戸小紋はご自宅で洗えるポリエステルなので、江戸小紋をグッと身近に楽しめます。

(▲女性らしさが香る、くるりのハイパー江戸小紋 【鮫】藤)


ハイパー江戸小紋 角通し 薄鼠

(▲上品で大人の雰囲気。くるりのハイパー江戸小紋 【角通し】薄鼠)


ハイパー江戸小紋 角通し薄鼠

(▲ふんわりと優しいくるりのハイパー江戸小紋 【角通し】薄鼠)


いかがでしたでしょうか?お二人のお話しで、ますます江戸小紋の魅力に取りつかれました。
どんなところへも江戸小紋で出かけちゃいそうです。
それでは皆さま、素敵な江戸小紋ライフを!

次回をお楽しみに!