革を使った工芸品でありながら、優しい風合いと鮮やかさを持つ文庫革。伝統的なイメージのなか、現代的な柄やかわいらしい柄が多いのも特徴です。
どんなふうに作られているのでしょうか。

文庫革と文庫屋大関

東京は墨田区向島にある文庫屋大関さんの工房におうかがいして、田中社長にお話を聞くことができました。

文庫革は、日本の古い習慣で大切なものをいれておく文庫箱がもとになっています。宝物をしまっておく玉手箱のようなものでもあるといいます。

92周年になる文庫屋大関さんの工房は、スカイツリーの近くにあります 。 伝統的な製法で文庫革を作っている工房は、いまではここ「文庫屋大関」だけとなりました。

文庫革の素材、色 、柄

文庫革の素材は白くなめした特別の革です。やわらかな革から、お財布やがまぐちのような製品が作られます。

そして文庫革の最大の魅力といえるのが柄の多さです。季節の花や小鳥のモチーフ、幾何学模様の組み合わせなど多彩な柄をデザインしているのは、田中社長と奥さまということです。

彩色に使う革専用の塗料は8色あり、混ぜ合わせることでたくさんの色を表現しています。工房の引き出しのなかに色とりどりの絵皿があります。例えば「孔雀」と書かれた引き出しには、孔雀を色付するための絵皿の組み合わせがしまってあります。

工房のようす

工房1階では 裁断 と型押しを行っています。

あたためた型に革をおいて、 型押しします 。

工房3階では、たくさんの職人さんによる彩色が行われていました。モチーフごとに分けられた色のパレットや絵筆があります。

とても細かい作業です。

たくさんの工程

彩色のあとはとは漆(ウルシ)や真菰(マコモ)を使って錆(サビ)入れをすることで、独特の風合いがでてきます。ここからやっとお財布やがまぐち、パスケースといった製品に加工されます。
革をなめしたり裁断したり、柄のデザイン、型押し、彩色、錆入れ、縫製と、たくさんの職人の手によって、ひとつひとつ文庫革が完成します。

これからの季節クリスマス柄

いつ、どのように使ったら?

工芸品ときくと使うのがためらわれてしまいます。いつどのように使ったらよいのか田中社長に聞いてみました。

日常的にどんどん使ってほしいとのお言葉がかえってきました。田中社長は青が鮮やかなスマホケースを愛用しています。文庫革の品揃えをあらためて見ると、毎日手にする身近なものばかりと気づきます。

文庫革を持つ楽しみ、その魅力とは?

持つ楽しみこそが文庫革の最大の魅力、と田中社長は語ってくれました。
使いやすさはもちろん、柄やバリエーションの多さも楽しみのひとつです。 柄を選ぶ楽しさから使う楽しさ、持っていたら褒められる楽しさもあるかもしれませんね。

自分だけの玉手箱を探してみませんか?

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