男の着物 ときどき着物なジミーの場合【第六回】

ジミーです。
「男の着物 ときどき着物なジミーの場合。」
今回は、突然ですが冒頭からいきなりローストビーフを作ります!

「なんでやねん!」って感じですよね・・・。
でもね、とっても簡単なんで、良かったら真似して作ってみて下さい。

まずは赤身のロース肉に塩、胡椒して、おろしニンニクを揉み込みます。この作り方なら、オージービーフでも十分美味しく作れますからね。

そのお肉を、今度はジップロックに入れて真空パック状態にします。

真空パックのやり方は、肉を入れたジップロックの袋を水を張ったボールの中にゆっくり入れて、徐々に水圧を利用して空気を抜いていき、最後に口を閉じれば簡単に真空パックできますよ。(その際に袋の中に水が入らないように注意して下さい)

そして70度の熱湯に30分入れておきます。70度の熱湯のつくりかたは、1リットルの沸騰したお湯に水1カップを入れるとだいたい70度になります。

温度をキープするために銀紙で落とし蓋をしておくと冷めにくいですよ。

30分経って落とし蓋を取るとこういう感じになっています。これで肉の芯までいい感じで熱が通ってます。

さらに真空パックにしていることで、肉の中に旨味が凝縮されています。

肉をジップロックから出して、すぐに油を敷いて熱したフライパンの上で表面に焼き色をつけ、肉の中に肉汁と旨味を完全に閉じ込めます。

さあ、これで完成。とっても簡単でしょ?

ホーラ、ホラホラ〜♪めっちゃ、いい感じになってますよー。究極の「ロゼ」です。

このローストビーフを、曲げわっぱのお弁当箱に敷いたご飯の上に、ご飯が見えなくなるまで、これでもかと盛りつけていきます!

最後に、貝割れ大根をちょこんと載せて、ローストビーフ丼弁当が完成です!熱湯につけている30分間をのぞけば実働5分ほどで簡単に作れる絶品料理です。ぜひ、お試し下さい。

これを風呂敷に包みます。

さて!「今日のコラム、全然着物と関係ないじゃん」って思ってた皆様、たいへん長らくお待たせしました。

ここで、やっと私は着物に着替えます。

そして、やってきたのは、ここ!歌舞伎座です。(あえてドヤ顔で登場)

3月大歌舞伎は中村雀右衛門さんの襲名披露で盛り上がってます。雀右衛門さんの鎌倉三代記での時姫の演技はたいへん優美で素晴らしく、私もついつい「五代目!」とかけ声上げちゃいました。着物も綺麗で、見応えありましたよ。

それと、やはり歌舞伎は着物を着て見に行くのがいいですねー。歌舞伎座も以前と比べて着物姿の人がだいぶ減っていて、すこし寂しい感じですが、着物を着られる方はぜひ、着物で歌舞伎を見に行きましょうよ。絶対にその方が、気分が盛り上がりますから。

そして、ついに!待ちに待った幕間のお弁当タイム。イエーイ!
ここで手作りローストビーフ丼弁当の登場です!

※ちなみにご存じない方に歌舞伎の豆知識ですが、歌舞伎では幕と幕の間(幕間)の休憩時間に、それぞれに用意してきたお弁当を食べるという楽しい時間があり、それが歌舞伎の魅力のひとつでもあります。

弁当箱の蓋を開けた瞬間に、隣の席のおばさまにも「美味しそうねー」と声をかけられました。

そしてローストピーフときたら、やっぱりこれ「赤ワイン」でしょう!

ちなみに、歌舞伎座では飲酒はまったく問題ありません。館内の売店でお酒も売っていますし、レストランでも置いてあります。しかしお飲みになる量は程々に。

第五回「男の着物 ときどき着物なジミーの場合。」はいかがでしたでしょうか。
いやいや今日は楽しかったー。大歌舞伎とローストビーフ丼弁当でもうお腹いっぱいです。

よっしゃー、帰るかー。それか「やす幸」で一杯ひっかけていこうかな・・・。
てことで、本日は以上でございます。

「やっぱり歌舞伎を見る時は着物。これ間違いありません!」ジミーでした。


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