着物の基礎知識レッスン【第四回】着物と帯編
着物を始めよう!
今度の年末年始は着物デビューしたい!紅葉を着物で見にゆきたい!着物でお花見したい!そう言い続けて早数年。
または、昔は着物を着ていたけど日々に追われ、もう忘れてしまった方。再びいかがですか?
着物と帯、履物くらいまでは想像がつくけれど、着物デビューするには他に何を用意すれば良いでしょう? 誰もが必ず最初にぶつかる疑問。 くるりが最低限必要な着物デビューに必要なものについてお答えします。
着物は3層構造になってるんです!
(▲下着、襦袢、着物。こんな構造になっています)
着物姿の構造を簡単に説明すると、下着、襦袢、着物の3層構造になっています。
・「下着層」は完全なるインナー。表側からは見えることはありません。
・「襦袢層」はアンダー着物。表側から「襟」の部分が部分的に見えます。
・「着物層」はまさに着物姿の90%以上の部分。主に見えている部分はこの着物層。では、着物層から見てゆきましょう。
これがなくちゃ始まらない!【着物層】
■着物(きもの)必須度:100%
お気に入りの色や柄を見つけると嬉しいですよね!そして時と場所にあったものを。
<季節>
10月~翌年5月までは袷(あわせ)の着物。表地と裏地の二枚の布で仕立てています。
夏の間は薄物(うすもの)と呼ばれる絽(ろ)・紗(しゃ)・麻・竹の着物。一枚の布で仕立ててあります。
春から夏、夏から秋の季節の変わり目には単衣(ひとえ)の着物を着用します。こちらも一枚の布でできています。
ただ、最近は温暖化の影響もあって、昔ほど厳密なルールはくずれてきています。
単衣の着物でも真夏を除く3シーズン着用できる、くるりのデニム着物などの着物もあります。
⇒こちらのページ「季節別の着物」もご覧ください。
(▲左よりフォーマル、 セミフォーマル、 カジュアル着物の例)
<TPO>
ジーンズ姿が結婚式のお呼ばれにはNGのように、着物にも時と場所にふさわしいチョイスが必要です。
こちらも昔ほど厳密では無いですが、フォーマルな場所には格のある装いがふさわしいですよね。
逆に、普段の生活で華やかすぎる装いだと周囲から浮いてしまいますね。
■帯(おび)必須度:100%
着物と帯であれこれ組合せを考えるのが着物の醍醐味と面白さ!
<季節>
着物同様に、10月~翌年5月までは透けていない生地の帯を着用します。
夏の間は夏帯と呼ばれる帯地が透ける帯で涼を演出します。
カジュアル帯の代表格の半幅帯。浴衣と併せていますが、本当は浴衣専用の帯じゃなく通年OK!名古屋帯の半分の幅なので、一番気軽に気楽に結べて、結び方も豊富。
(▲<完売>くるり 半幅帯【kogin】鶸萌黄)
くるりおすすめのファブリック帯。やわらかくて普段のお出かけに最適です。
⇒こちらのページ「季節別の着物」もご覧ください。
<TPO>
帯にも時と場所にふさわしいチョイスが必要です。
フォーマルな場所には袋帯、カジュアルな場所では洒落袋帯、名古屋帯、半幅帯、ファブリック帯を着用します。
(▲ファブリック帯は長さが決まっておらず、長いものがあります)
名古屋帯のなかでも、金や銀の糸や箔が使われている帯は着物との組み合わせによって、セミフォーマルな場所にも着用することができます。
(▲<完売>くるり 西陣九寸名古屋帯【華珊瑚】)
お母様やお祖母様がお持ちではないですか?
お母様の着物姿を見た記憶があれば、家に着物がある確率が高いですよ!
(▲もしかしたら、ご実家やお祖母ちゃん宅で着物も和装小物も眠っているかも)
箪笥の中を捜してみて、なんとなくそれらしい物が見つかったら、くるりのお店にお持ちください。 スタッフが何に使うものなのかご説明いたしますね。
また、実家に着物一式があったけど、コテコテの昔風なので何とかしたい・・・
そんな時もくるりの店舗へ!
着物コンシェルジュサービスで
足りているもの、足りないもの、今風のコーディネートにするコツなどスタッフがお助けいたします!
いかがでしたでしょうか?
欲しい着物や、どんなシチュエーションで着物を着たいか固まってきましたでしょうか?
この11月だと、袷の着物で、透けない帯なんだなあとか。
次回は襦袢層についてお話したいと思います。