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くるり着物お悩み相談室【第5回】着付けのお悩み〜衿が浮いて隙間ができます〜

くるり着物お悩み相談室

【第5回】着付けのお悩み〜衿が浮いて隙間ができます〜


皆さまから寄せられた着物に関するお悩みに、着付けの先生がアドバイスする「くるりの着物のお悩み相談室」です。


今回のお悩みは..

【第5回】着付けのお悩み〜衿が浮いて隙間ができます〜


今回のお悩み

お悩みの方:花さん/50代(着物歴は3〜5年未満)

衿が浮いて、横から見ると身体と衿の間にものすごく隙間ができてしまいます。

衣紋を引っ張って、潰さないように気をつけて着てもやっぱり隙間ができます。 何か浮かない方法はないでしょうか?




こんにちは、着付け講師の齋藤です。
お悩みをお寄せいただきありがとうございます。

まず一つ前提として、衿と首の間に隙間がある事が必ずしもNGではないことをお伝えしておきたいと思います。

雑誌やカタログなどで見る着付けは襦袢の衿がピッタリと首に沿っていますが、
お出掛けで長時間着ている場合は多少首周りにゆとりがあった方が着心地が楽というメリットもあります。

とは言え、あまりにも隙間があると気になってしまいますよね。
考えられる原因と対策方法をお伝えしたいと思います。

花さんは着物を羽織る時に衿で襦袢の衣紋引っ張らないように注意されてらっしゃるとの事ですので、
それでも衿が浮いてしまうのであれば原因は、

1. 着付けをしている時の姿勢
2. 衿が立っている
3. 胸紐、伊達締めの強さ


これらの影響が考えられます。
それぞれ、どういう対策があるのかみていきましょう。


着付けをしている時の姿勢は?

着付けの動きの中で、肩や腕が上がってしまうことはないでしょうか?
試しに襦袢に胸紐を締めた状態で肩を大きく上げ下げしてみると
胸紐の上に布が上がってしまうと思います。
そうすると衿が浮いてしまいます。

また、紐を結ぶ時や裾合わせのタイミングで、首が前に倒れてしまう方もよくいらっしゃいます。

首が前に倒れると、自分の喉で衿合わせ部分を前に押してしまうので、
その結果、衿と首の間に隙間がうまれます。

着付けをしている時の姿勢はとても重要です。
常に姿見の正面に立って、なるべく目線を下げずに真っすぐな姿勢で着付ける練習をしてみてください。

特に
・帯を巻く時
・お太鼓を作る時
肩が上がりやすくなりますので、上がらないようにぜひ意識してくださいね。


衿が立っていませんか?



衿は、首の付け根の斜面に沿っていることが理想です。
「衿を寝かせる」と表現されます。

首横の衿が立っていると、首が前に倒れることで衿元が崩れやすくなります。

衣紋をある程度抜いて、首回りの衿を寝かせて着付けられているか見直してみてくださいね。



また、衿芯が固すぎても、衿が立ちやすくなります。
衿芯の固さもチェックしてみましょう。

胸紐、伊達締めの強さは?

衣紋や衿合わせを固定しているのは、襦袢の胸紐と伊達締めです。
この胸紐と伊達締めはしっかり締まっているでしょうか?

この紐に緩みがあると、衿が動いて崩れやすくなります。



また、紐は身体に凹凸があると紐が動いて移動してしまいます。
身体の凹凸は、和装ブラジャーやタオルなどで補正をしましょう。
補正をすると、紐の食い込みも防げます!

衿が浮いてしまった時は?

最後に衿が浮いてしまった時の対処方法をお伝えします。

着物の裾を後まで捲って、長襦袢をお尻の上辺りで摘んで下に引くと
衿元に出来てしまった空間を後ろに戻すことができます。

真ん中と左右肩甲骨の下に当たる部分の3箇所をしっかり引くと、詰まっていた衣紋がまた抜けるので、
外出先でお手洗いに行く際にも引き直しておくとと良いですよ。

ご自身の原因がどこにあるか分からない時にはぜひ着付けレッスンで講師を頼ってくださいね!

花さんご自身が納得できる着姿になりますように、
着物仲間として応援しております!

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斎藤先生

齋藤みずほ先生

プロフィール

着付け師・着付け講師

吉澤暁子きもの着付け教室にて吉澤暁子氏に師事し着物と着付けについて学ぶ。
現在は川崎の自宅教室KIMONO DOOR、東京表参道のレッスンスタジオWAnocoto、横浜みなとみらいなどで着付けを教える。

着たいと思った時に気負わず自然に着られる着付けと、普段着物の楽しさをお伝えしたいと思っています。

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【第3回】ファースト着物の選び方について 【第4回】長襦袢の選び方について