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くるり着物お悩み相談室【第1回】| 着物のアウターや防寒対策について

くるり着物お悩み相談室

【第1回】着物のアウターや防寒対策について教えてください!


皆さまから寄せられた着物に関するお悩みに、着付けの先生がアドバイスする「くるりの着物相談室」

第1回目のお悩みは「冬の着物のアウターや防寒対策について」です。

着物を着て過ごす初めての冬には、色々なお悩みがあって当然です!今回は、着付けの先生に着物のアウターの種類や選び方、冬のインナーや防寒グッズなど色々教えていただきます♪


今回のお悩みは..

着物のアウターや防寒対策について教えてください!


お悩みの方:さとさん/30代(着物歴は1年未満)

冬に着物を着るのが初めてです。
年末のイベントに着物を着用したいのですが、 着物のアウターや防寒対策について教えてください!




着物のアウターの種類について

初めての冬のお出かけ、色々と不安がありますよね!まずは、着物に羽織るアウターについてお伝えしますね。

まず、着物のアウターとして代表的な物に


羽織

道行コート

カーディガン

和装コート

道中着

ケープ、ストール、ポンチョ

などがあります。

羽織、道行、道中着は着物と同じ絹やポリエステルなどの素材で出来ています。
他にベルベット生地の物もよくあります。

絹は保湿性が高いとはいえ、女性物の場合は基本的には振りが開いているために隙間風が入り込みやすいです。
なのでどちらかと言えば防寒としてよりも「塵よけ」として着物や帯を守る役割が大きいです。

暑がりな方やあまり寒さが厳しくない地域にお住まいの方なら、羽織や道行、道中着に手袋・マフラーを合わせれば十分に冬を過ごせるようです。

寒がりでしっかり防寒したい方は、ウールやカシミヤの和装コートを持っておくと安心です。



ここ数年は洋服もオーバーサイズが流行ですし、
ドルマンスリーブの洋服用コートをよく見かけます。

袖部分がゆったりめのコートなら着物にも併用できるかも知れません。

アウターのTPOついて

着物アウターの種類をご説明したところで、それではどこにどんなアウターを着て行けばよいのか、についてお話ししますね。

礼装なら

じつは、上着に関しては明確に「礼装用」というものはありません。

ただ礼装時の上着として向いている、好ましいとされている物はあります。
無地や暈し(ぼかし)模様、または品の良い絵羽模様の「道行コート」と言われる上着です。



でも、それは格の高い着物や帯に合わせてもちぐはぐな印象にならない、という意味合いでの「好ましい」なので、
礼装の時は無地や暈しの道行コート以外を着てはダメということはでありません。

塵よけ、また防寒できる上着をお持ちなら、それを着ても大丈夫です。

なぜなら、
もし結婚式などのお呼ばれの席なら、会場に入る前にクロークに上着を預けますし、
ご挨拶などで目上の方のお宅へ伺うなどの場合でも、コートは玄関前で脱ぐのがマナーです。

礼装向きのコートでなかったとしても、特別お相手に失礼になるということはないと思います。

羽織は洋服でいうとカーディガン扱いになります。
普段の着物の場合は室内で着たままでもOKなのですが、礼装を着ていく場面ではやはり脱ぐことをおすすめします。

普段着なら

先程、礼装時に合わせるのは無地や暈しの道行が好ましいとされていると書きましたが、
これは礼装でしか使えないという意味ではなく、もちろん礼装以外のお着物に合わせても問題はありません。

なので、もしこれからコート類を探したいと思っている方には、
最初の一枚として礼装にも普段着にも合わせやすい上品な道行コートはおすすめできます。

カジュアル着物なら、寒さの具合やコーディネートに合わせて
ストール、ポンチョ、ケープなども活用して、冬のおしゃれを楽しみましょう♪

防寒対策について

着物は袖口と振りから冷気が入り込みやすいのでで、ロンググローブがおすすめです。



足元の冷え対策には、5分丈程度のレギンスを履くと外から見えることもなく暖かく過ごせます。

レギンスを着用するときの注意点は、
履き口が着物の腰紐より上にあると、お手洗いで下ろしにくいことです。

腰紐よりも低い位置になるよう、レギンスを折り返しておくとお手洗いでの着脱が楽になります。

冷え性の方には足袋の下に履けるストッキングやロングソックス


足袋の下に履くインナー足袋や、足袋の上に履く足袋カバーなどもおすすめです。



襟元もマフラーやストールを巻いて冷えないようにしてくださいね。
とにかく風が入り込む部分を温める工夫をすると、寒い季節でも着物を楽しめます!



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斎藤先生

齋藤みずほ先生

プロフィール

着付け師・着付け講師

吉澤暁子きもの着付け教室にて吉澤暁子氏に師事し着物と着付けについて学ぶ。
現在は川崎の自宅教室KIMONO DOOR、東京表参道のレッスンスタジオWAnocoto、横浜みなとみらいなどで着付けを教える。

着たいと思った時に気負わず自然に着られる着付けと、普段着物の楽しさをお伝えしたいと思っています。



Back number

【第1回】着物のアウターや防寒対策について 【第2回】胸元にできるシワやたるみの解決方法について
【第3回】ファースト着物の選び方について