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くるり着物お悩み相談室【第2回】胸元のシワやたるみについて

くるり着物お悩み相談室

【第2回】胸元のシワやたるみ、どうすればよいですか?


皆さまから寄せられた着物に関するお悩みに、着付けの先生がアドバイスする「くるりの着物相談室」

第2回目のお悩みは「胸元のシワやたるみについて」です。

体型によっては、どうしてもシワやたるみが出てしまう部分がありますよね。仕立ての方法や補正で解決できるのかお悩みをいただきましたので、先生に聞いてみました♪


今回のお悩みは..

胸はないのに下半身が太いので、胸元にシワやたるみが出ます


お悩みの方:マナオさん/50代(着物歴は5年以上)

胸はないのに下半身が太いので、胸元にシワやたるみが出ます。
下半身をやや細めに仕立てる方法はあるそうですが、その逆はないのでしょうか?
仕立ての方法がない場合は上半身を補正するしかないでしょうか?




お仕立てについて

こんにちは。着付け講師の齋藤です。 お悩みをお寄せいただきありがとうございます。

実は私も上半身が薄く下半身にボリュームのある洋梨体型で、以前は上半身にシワが入るのはとても気になっていました。

私は前身頃の胸の部分の幅「抱き幅」という部分を狭く仕立てて貰った着物を持っています。
抱き幅を狭くすると、脇に余る布の量が減るので、シワがよらずスッキリ着られます。

でも、手持ちの着物全てを仕立て直す訳にもいきませんので、
普段は補正を入れて、更に着付けでシワを全て脇に寄せて折り込むようにして着ています。

あとは、やはり体型に合わせた補正をすることですね。

補正について



人の体型は本当に千差満別ですので、マナオさんに実際お会いしてみないことには丁度良い補正の量や位置をハッキリお伝えは出来ないのですが、、

上半身が薄いタイプの方は、
胸の下からウエスト周りの補正プラス、胸の上にも補正を入れることをオススメします。

胸上の補正も色々な形がありますが、
簡単な方法としては、ハンドタオルを長方形に畳んで、
バストトップより上の部分(横から見ると傾斜になっている部分)に収まるように乗せるだけでも、
いわゆる鳩胸体型に寄せられるのでシワが軽減します。

上半身が全体的に薄い場合は、
ベスト型の補正具を使ってみるのも楽なのでオススメです。

身体に合わせて補正量を増減出来るタイプがより使いやすいと思います。

私は着付けの紐が身体に直接食い込むのを避けたいのもあり、
結局は、抱き幅を狭く仕立てた着物を着る時も補正を入れています。

着付けをするときの注意点について


冒頭にもお伝えしましたが、
着付けをする際のコツとして、
胸のシワをしっかり伸ばして脇に寄せることです。

この時の注意点として、
布を脇に引きすぎないことです。


布を脇に引きすぎると、衿合わせが崩れてしまうので、
衿合わせを確認しながらシワを少しずつ優しく引いてください。




シワを脇に寄せたら、
脇の縫い目を、後ろ向きに倒すように布を折り込むと
脇の下がスッキリします。

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斎藤先生

齋藤みずほ先生

プロフィール

着付け師・着付け講師

吉澤暁子きもの着付け教室にて吉澤暁子氏に師事し着物と着付けについて学ぶ。
現在は川崎の自宅教室KIMONO DOOR、東京表参道のレッスンスタジオWAnocoto、横浜みなとみらいなどで着付けを教える。

着たいと思った時に気負わず自然に着られる着付けと、普段着物の楽しさをお伝えしたいと思っています。



Back number

【第1回】着物のアウターや防寒対策について 【第2回】胸元にできるシワやたるみの解決方法について
【第3回】ファースト着物の選び方について