きちんとした場面にも着られる着物がほしいけど、無難な着物はつまらない。 たくさんの人が集まる場面こそ、本当に気に入った着物で自分らしく装いたい。 上質かつ個性のある江戸小紋なら、普段のお出掛けから、華やかさやきちんと感のある着こなしも楽しめます。
ごく細かい点描や細い線を使って、精緻な柄をあらわす江戸小紋。 元々は武家の裃として発展した江戸小紋ですが、町人の間にも広がるにつれ、遊び心や洒落のきいた柄が次々と生み出されていきました。 縁起物や、かわいらしい動物たち、身近な道具や食べ物まで、生活に密着したあらゆるものがモチーフにされました。「いわれ柄」「洒落柄」と呼ばれ、現代でも染色作家による創作江戸小紋はお洒落着としてとても人気があります。 新ブランド【CHIKUMO-千雲-】では、この秋のデビューに際し、みなさまに親しまれ、末永く愛されるようにとの願いを込めて、ブランドロゴをモチーフにした江戸小紋を制作しました。
【CHIKUMO-千雲-】のブランドロゴは、縁起の良い吉祥柄のひとつ『瑞雲』を元にしています。 『瑞雲』は、良いことが起こるときに現れるとされる雲を図案化したもの。 古来、雲は気象を左右する不思議な力のあるものと考えられてきました。現代では、空に浮かぶ雲は軽やかさや自由をイメージさせ、形が絶えず変化するため、創造性の象徴とされています。 雲のように軽やかに自由に、そして、みなさまに良いことがたくさんありますように、との思いが込められています。
素敵な江戸小紋を作るため、京都の着物図案家に図案の制作を依頼しました。 染色技法や生地の特性もふまえた上で美しい染め上がりになるように、ひとつひとつの点描の大きさまで細かく調整して、数ヶ月におよぶ打ち合わせと製作期間を経て完成しました。 もくもくとした可愛らしいかたちの雲を散りばめ、よく見るとお日さまや雨、雁が隠れています。眺めているだけでも楽しく、モチーフを探すのも楽しみのひとつ。 ごく小さな模様で表現する江戸小紋だからこそ、柄ものもさりげなく楽しむことができます。 【憲法茶】は、黒みがかった暗い茶。ニュアンスのある色味で、粋になりすぎず着こなしやすい色味です。
生地に採用した【東レシルック奏美】は、絹に近いしなやかな手触りが特徴のシルックの中でも、特に風合いと機能性が向上した高品質素材です。 繊維の内部にまで東レ独自の制電剤を分散させたことで、従来のシルックに比べ、静電気を抑える効果が長持ちします。裾がまとわりつきにくく快適に着られます。 また織り方にも特殊な技術を使い、最大15%の軽量化を実現しました。 繊細な氷割れの地紋が織り出された紋意匠反物は、生地にほんのりと優しい光沢感があり、顔映りを明るく見せてくれます。 生地の生産・染色、縫製の全ての工程を日本国内で行いました。国内でも有数の工場に依頼して丁寧に仕立てています。
精緻な柄に思いを込められた江戸小紋は、着る人のパーソナリティや思いを表現する特別な着物です。 気軽な名古屋帯、半幅帯を合わせて、お食事や観劇、ショッピングなどのお出掛けに。 織りの九寸名古屋帯や洒落袋帯などを合わせれば、きちんと感がほしい場面や華やかな場面にも。 気軽なお出掛けから、少し改まった場面まで、自分らしい着こなしで。
生地には、シルラック加工(制電・防汚・撥水・撥油効果)が施されていますので、汚れが付きにくく、付いてしまった汚れも落としやすいのが特徴です。 あいにくのお天気でも、また食事シーンでも、気軽に安心してお召しいただけます。
八掛けには、発色が美しく肌触りの良い、東レシルックぼかし八掛けを使用しています。 裾からチラリとのぞく八掛けは、袷の着物ならではの楽しみでもありますね。
ご自宅の洗濯機で丸洗いができるイージーケア。汚れても安心なので、いつでも気軽に着られます。 洗濯機から出した後はハンガーにかけて陰干しするだけでシワなく乾くため、ノーアイロンで着られます。 きちんと感のある着物でありながらメンテナンスも簡単で、いつも綺麗に着ることができます。 着物好きの方にも、着物が初めての方にも、自信を持っておすすめしたい高品質の一着です。